ランニング中に犬に噛まれた時の対処法

ランニング中に犬に噛まれた時の対処法

ランニング中に犬に噛まれた、噛まれそうになったというランナーもいるのではないでしょうか?

実際、私の周りのランナーにもランニング中に犬に噛まれたという人がおり、傷が浅いからといって放置していた人、怪我がひどく病院へ受診した人などがおり対処法がわからずにどうしたらいいのかわからない場合があります。怪我の処置や感染の有無などについて注意する事もありますので、今回犬に噛まれた場合の最低限の対処法について考えてみます。

犬に噛まれた後すぐにする事

犬にかまれた場合、まず最初に傷口を水できれいに洗い流すことが必要です。傷の深さに関わらず傷口を洗い流して下さい。どんなに清潔にしている犬でも菌を持っており、傷口に菌がつくと菌が増えて体内に侵入していきます。洗い流す時はバケツなどに溜めた水ではなく、水道の蛇口を開いたままの流水がベストです。洗い流した後は、清潔なタオルなどで傷口を押さえてなるべく早いうちに医療機関へ受診する必要があります。軽傷と判断して傷口に絆創膏などをつけるのはお勧めできません。流水で流しきれなかった細菌が留まり、体内に入り込み傷の治りが遅くなります。もし出血がひどい場合は、傷口より少し心臓に近い場所をタオルなどで縛り止血してから洗い流す必要があります。傷の深さに関わらず、まずはこの様な応急処置が先決です。

犬に噛まれた時の傷と感染について

犬に噛まれた時の傷

犬にかまれた場合の傷は皮膚や皮下組織だけでなく血管、神経、筋肉などの組織にまで達する場合もあり、重症の場合は外科的な処置が必要となる場合もあります。とくに力の強い大型犬の場合、指などであれば食いちぎられてしまう場合もあります。この場合ちぎれた部分は洗って氷浸けにして医療機関へ早急に受診することが必要です。ちぎれてから6時間以内であればつなげる(縫合する)手術ができるといわれています。

傷の深さに関わらず、傷口の洗浄と医療機関への受診が必要です。

犬に噛まれた時の感染症(狂犬病、破傷風)

犬にかまれた時の傷口は、小さくても深い場合が多く、傷口が閉じても体の中で細菌が繁殖してしまうと化膿して赤くなったり、炎症や内出血により腫れたりすることがあります。また発熱する場合もあり感染症の症状の1つです。犬に噛まれた時の感染症には、狂犬病や破傷風、ブドウ球菌、パスツレラ菌などによるものが考えられます。

狂犬病

咬まれたことにより、傷口などから唾液中に含まれる狂犬病ウイルスにより感染します。潜伏期間は、1カ月〜2カ月と言われています。初期症状は風の様な症状(発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、咽頭痛)がみられ、恐水症や知覚の異常により痙攣発作を起こしす恐風症、高熱、麻痺、運動失調、全身痙攣、呼吸困難などをおこし、死亡率が高い病気です。

日本では50年以上報告はされていないようです。しかし、発症する恐れがない場合でも、犬に咬まれた時は必ず病院に行ってください。海外で狂犬病ウイルスを持っている動物に咬まれた場合には早急にワクチンを接種することで発症を防ぐことができます。

破傷風

犬に噛まれて牙についた土壌中の菌が傷口から体内に入ることによって感染します。破傷風菌が産生する毒素によって神経症状を引き起こし、治療が遅れてしまうと全身けいれんを引き起こし死に至る感染症です。傷口に砂利などの異物が残っていると発病しやすく、神経麻痺、筋肉のけいれん、呼吸困難などをおこし、死亡率が高い病気です。潜伏期間が3日から3週間あり、初期症状は口が開けにくい、首筋が張る、寝汗をかくなどの症状があらわれますのでこの様な症状が出た場合は特に注意が必要です。

日本では三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)、二種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)の予防接種を行なっているので、感染する可能性は低いとかんがえますが、免疫力の落ちている人や高齢者、前回の接種から10年以上経ている人は注意が必要といわれています。ワクチンの免疫が消失した高齢者層や、前回の接種から10年以上経ている人は、1回の追加接種が推奨されています。

医療機関では・・・

血液検査やかまれた部分の細胞から細菌を調べる培養検査をおこなったり、破傷風の予防接種、抗生剤の服用などの検査や治療を行うことが多いです。

その他

ランニング中に犬に噛まれた場合、飼い犬、野犬問わず、保健所や、動物保護管理センターへの連絡が必要です。また場合によっては警察へも連絡する事も必要です。トラブル回避にもなります。

まとめ

ランニング中に犬の噛まれた時の私の考える対処法についてまとめてみました。もし犬の噛まれてしまった場合は早急に医療機関へ受診し、噛まれた事を保健所、警察等へ連絡をして下さい。