ランニングと頭部外傷

マラソン やランニングで走っている時に転倒をする事はありませんか?

ふと違うことに気を取られた時、夜間走っていて何かにつまづいた時、滑りやすい路面で足を滑らせてしまった時などランニング中には転倒のリスクがあります。

転倒により頭をぶつけた時の頭部外傷についてまとめましたので参考にして下さい。

頭部外傷

頭部外傷は、頭部に直接的な外力が加わった場合に生じる損傷を指します。頭部外傷には、軽度の打撲傷から、重度の脳挫傷や頭蓋骨骨折まで、様々な程度の損傷があります。頭部外傷は、スポーツのケガや交通事故、転倒など、様々な原因で生じることがあります。

頭をぶつけた時の損傷を大きく2つに分けると、外部から直接的な衝撃により損傷による損傷と、出血や浮腫などが脳組織を圧迫することによる損傷に分けることができます

外部から直接的な衝撃により損傷による損傷は一次性損傷といい、一次性損傷による出血や浮腫などが脳組織を圧迫起こる損傷を二次性損傷といいます。

例えば、転倒、交通事故などにる、頭に衝撃を受けたことにより、頭蓋骨骨折や脳損傷(頭蓋内出血、脳挫傷)を受けたものが一次性損傷で、一次性損傷により頭蓋内圧更進、脳ヘルニアなどが起きたものが二次性損傷です。

一次性損傷

一次性損傷は、頭部に加えた外傷によって引き起こされる急性の損傷です。この外傷は頭蓋骨に影響を及ぼす可能性があり、その結果さまざまな症状が現れることがあります。

刃物傷や銃創のような開頭傷は、皮膚と頭蓋骨に損傷を引き起こします。一方、くも膜下出血やくも膜下血腫は、頭蓋骨内部の組織に影響を及ぼし、神経学的症状、記憶喪失、意識喪失、嘔吐、ふらつきなどを引き起こすことがあります。

一次性損傷の診断と治療は、医療専門家によって行われるべきで、症状の重症度に応じて異なるアプローチが採られます。軽度の外傷の場合、安静や痛みの管理が主要な治療となることがありますが、深刻な外傷の場合、手術や入院が必要となることもあります。

一次性の頭部外傷が疑われる場合、迅速な医療の受診が不可欠です。外傷の種類と症状の重要性を正確に評価し、適切な治療を行うことが患者の回復と健康の維持に大きく関わります。

頭部外傷の症状

頭部外傷の症状は、程度によって異なりますが、以下のようなものがあります。

  • 頭痛やめまい、吐き気、嘔吐
  • 意識の混濁、記憶喪失
  • 言語障害、視覚障害、聴覚障害など
  • 行動変化や感情変化
  • 脳脊髄液漏出など、重度の症状がある場合は手足の麻痺や失語、意識障害などが見られる場合があります。

頭部外傷の治療

頭部外傷の治療には、まず損傷の程度に応じて、安静や観察、薬物治療、手術などが行われます。軽度の頭部外傷の場合、安静にして症状が改善するまで観察することが一般的です。重度の頭部外傷の場合、手術が必要な場合があります。また、治療には、脳脊髄液漏出などの合併症の予防や、頭痛や吐き気などの症状の緩和が含まれます。

頭部外傷による疾患

急性硬膜下血腫

急性硬膜下血腫は、頭部外傷(頭を強く打ったときなど)などが原因で、硬膜下(硬膜と脳の間)で出血している疾患です。出血量が多くなり脳を圧迫すると、意識障害が現れたり、頭痛、吐き気・嘔吐、けいれん、めまい、麻痺、感覚障害、手足の麻痺などの症状が出現し命の危険がある場合もあります。また、救命ができても意識が戻らない、寝たきりになるなどの後遺症が残る場合もあります。
出血量が少なく軽症の場合では、自覚症状は無いこともあります。

外傷性くも膜下出血

脳挫傷

急性硬膜外血腫

2023-02-22マラソン 怪我マラソン,怪我,

Posted by takacyan