マラソン大会でよくあるトラブル
マラソン大会に参加した時、腹痛や、足がつった、マメが出来たなどのトラブルや、ゼッケンの忘れ、ランナーズチップのつけ忘れなどのミスの経験はないでしょうか?
また、マラソンをはじめてから、大会に始めて参加する人や、大会に参加しようとしている方は、トラブルなどについて不安になってるのではないでしょうか?
大会に何度も参加していたり十分に準備してもいても、大会では思わぬトラブルにあったり、準備不足によるさまざまなミスを起こしたりします。
経験で回避したりすることもできますが、トラブルやミスは無いに越したことはありません。あらかじめよくあるトラブルやミスを知ることで回避したり、起きてしまった時に対処する事が出来ると思います。
今まで実際にマラソン大会に参加して困った事やよくあるトラブルについて対処法を含め、まとめてみました。フルマラソンに限らず、ハーフマラソンや10キロの大会でも想定される事ですので参考にして下さい。
よくあるトラブル〜レース当日スタート前〜
- ゼッケンの忘れ
- ランナーズチップのつけ忘れ
- トイレ渋滞
- スタート時間や場所の間違い
- GPS時計の設定ミス
ゼッケンの忘れ
ゼッケンや、記録測定用のタグ(RSタグ等)は、大会当日の受付でもらえる場合は忘れたりなくしたりすることはないと思いますが、事前に郵送等で送られてきた場合には、大会当日に忘れたりなくしたりすると、レースに参加できな場合もあります。
大会当日、ゼッケンを忘れた場合やなくした場合は再発行に対応している大会が多いです。しかし有償背の再発行となる事が多いため忘れないように気を付けてください。
よくあるトラブル〜スタートからゴールまで〜
レース中の腹痛
レース中での腹痛は、食べたものが消化しきれずガスが腸の中に溜まり痛みを引き起こす事が原因の一つです。対策方法は、レーススタート時間から逆算して食事をする事です。食べ物の消化の早さには個人差があったり、レースへの緊張から消化が悪くなる場合もありますので、一概にレーススタート何時間前には食事を済ませましょうとは言えませんが、一般的にはレーススタートの2〜3時間前には食事を済ませておくと、腹痛は起こりにくいと思います。普段の練習の時に、どのぐらいの時間であれば腹痛を起こさないかを意識して、レース本番での食事時間を決めましょう。
もしレース中に、腹痛を起こしてしまったら、スピードを緩め、痛みが治まるのを待ちましょう。
↓ランニング中の腹痛対策の詳細↓
ランニング中の差し込み
ランニング時の差し込みは、右脇腹の痛みは横隔膜の痛み(痙攣)だといわれています。
ランニングで肝臓が揺れて横隔膜が引っ張られることが原因です。
元日本記録保持者の大迫傑選手が東京オリンピックや、マラソングランドチャンピオンシップのレース後半で右横腹をを押さえながら走っていたのは、差し込みが原因と言われています。
差し込みは、インターバルトレーニングや、腹筋を中心にウェイトトレーニングを行うことで予防が期待できます。
ランニング中に痛み現れた場合は、スピードを落としたり、深呼吸、腹部マッサージなどにより改善できます
足に血マメや水マメができる
ハーフマラソンやフルマラソン、ウルトラマラソンなど長い距離を走って発生するトラブルの一つに足のマメができてしまい、足の痛みを発症してしまうことがあります。マラソン大会に限らず普段の練習でも長時間のランニングや走る状況によっては走り始めてすぐに足にマメができる事もあります。足にマメができてしまうと、足に痛みが伴い、痛みにより走り方が変わったりバランスが崩れてしまうことがあり、膝や腰などに負荷が掛かり痛みや故障につながることがあります。
マメができる原因は、 靴のサイズが合わないものを履いたり、硬い靴を履く、靴の通気性が悪く湿ることで皮膚に摩擦が加わることです。 足のまめの予防には、 皮膚に摩擦 がかからないようにする事ですが、これは、靴や靴下の選び方、履き方が大きく影響します。
↓足のまめ対策の詳細↓
ウェアのトラブル
靴、靴紐のトラブル
オーバーペース、エネルギー切れによるトラブル
脱水による体調不良(脱水対策)
ランニング中には汗をかきます。汗をかくと体内の水分が体外へ出ていき、正しく水分の補給をしないと脱水となり、身体に様々な症状があらわれてきます。 水分補給のタイミングは、走る前、後に補給するだけでなく、ランニングの途中にも補給することも必要で、 少量づつをこまめに補給する事が必要 です。季節や個人差にもよりますが、50~100mlをひと口づつゆっくりと飲むようにして、ランニングによって、汗として体外に排出される水分を少しずつ、前もって補給するイメージで水分補給をします。スポーツ飲料や経口補水液がオススメです。
その他
体に痛みが起きた場合は、がまんしながら走り続けてしまうと痛みの部分を無意識にかばうことになり、体のバランスが崩れ、違う箇所の新たな痛みを誘発してしまう場合もあります。特にいつもと違う痛みの発症の場合は、無理して走らず、レースを止める勇気も必要です。
よくあるトラブル〜レース当日ゴール後〜
脱水による体調不良
ランナーズチップの返却の忘れ
マラソン大会のタイム計測で「RSタグ」を使用している大会が多くあります。
RSタグは、ランナーは、ランニングシューズにビニールタイで結びつけるだけでタイム計測を行うことができます。
RSタグの他に、「RCチップ」、「RTタグ」と呼ばれるランナーズチップも使用されていますが、
国内のマラソン大会においては、ランニングシューズに取り付けるタイプの「RSタグ」が多いです。
RSタグ等のランナーズチップには返却が必要なものと、持ち帰りが可能なものがあり、返却が必要なものを返却しずにいると、大会事務局から催促のハガキが届き、場合によっては保証料を請求される場合もあります。
通常マラソン大会では、ゴール後、会場にて大会スタッフが回収の案内をしているため返却のし忘れがありませんが、ゴールした喜びや、走りきった疲れから返却を忘れてしまったり、途中棄権をした時に返却を忘れてしまうこともありますので注意が必要です。
また、RSタグ等のランナーズチップが事前に送付されたに大会にて、DNS(棄権)する場合にも注意が必要です。通常では返却用の封筒が同梱されているので郵送して返却する必要があります。
荷物の忘れ
マラソン大会では、スタート前に荷物を荷物あずけ所に預けることが多いと思います。
荷物をあずけたことを忘れてしまい帰宅するランナーが時々いるという話も聞きます。
荷物を忘れずに受け取って帰宅しましょう。
また、大会後は完走した嬉しさと、疲労により普段と異なり集中力、注意力が下がっています。
荷物を受け取ったあとに着替えをしたりした時に身につけていたものを忘れていかないようにしましょう。よくある忘れ物には、時計、ウエストポーチ、完走賞、参加賞、靴、ゼッケン、タオル、帽子、サングラス、靴下、スマホなどがあります。
特に、サングラスや時計、スマホは高価なものの場合が多いので注意して忘れないようにしましょう。
大会前日の準備でトラブル回避
大会当日の朝はできる限りリラックスして過ごすために、前日までにできる準備はしておくと当日焦らずストレスなく大会に挑めます。
前もって全ての準備を済ませておくといい事は、会場までの移動方法の確認やゼッケンの装着、ウェアの整理、レース用シューズの確認、レース当日の朝食の準備、レース時の補給食の準備などです。