GoToキャンペーン〜地域の再活性化〜
Go Toキャンペーンは、日本政府による経済政策の一つです。
日本では2020年3月13日に、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染症対策として緊急事態宣言が発表されました。新型コロナウィルス(COVID-19)は、2019年12月から中国湖北省武漢市を中心に発生して全世界に広がっており、流行がなかなか収まる気配はありません。
緊急事態宣言が出されていた期間、日本では感染者の人数も比較的少なくなっていましたが、外出自粛、休業要請などにより、経済の落ち込みは避ける事は出来ませんでした。
Go Toキャンペーンは、新型コロナウィルス(COVID-19)、緊急事態宣言による外出自粛、休業要請により疲弊した景気や経済を再興させることを目的として行われる経済政策です。
感染リスクが高まる「5つの場面」
【場面1】 飲酒を伴う懇親会等
・飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。・特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる。 ・また、回し飲みや箸などの共用が感染のリスクを高める。
【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食・長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。
・大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。
【場面3】マスクなしでの会話
・マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
・マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。
・車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。
【場面4】狭い空間での共同生活・狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
・寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。
【場面5】居場所の切り替わり
・仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。
・休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/teigen_12_1.pdf
Go Toキャンペーンとは
一定の期間で割引やクーポン券の発行によって、地域を再活性化するために需要を喚起するキャンペーンです。
4つのGo Toキャンペーン
Go Toキャンペーンは、旅行、飲食、イベント、商店街などを、日本国内の観光需要喚起を促すために行われます。Go To トラベル、Go Toイート、Go Toイベント、Go To商店街の4つのキャンペーンに分かれています。
- Go To トラベルは、最大半額で旅行できるようになるキャンペーンです。
- Go Toイートは、飲食店で使えるポイントや食事券がもらえるキャンペーンです。
- Go Toイベントは、イベントに参加すると割引・クーポンがもらえるキャンペーンです。
- Go To商店街は、商店街等によるイベント開催やプロモーション、観光商品開発等の実施するキャンペーンです。
Go To トラベル
旅行業者等経由で、期間中の旅行商品を購入した消費者に対し、代金の1/2相当分のクーポン等(宿泊割引・クーポン等に加え、地域産品・飲食・施設などの利用クーポン等を含む)を付与(最大一人あたり2万円分/泊)。
引用元
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001339698.pdf
Go Toイート
東京都の小池知事の会見から、飲食時の感染対策として、感染時の対策「5つの小」が効果的と呼び掛けています。
5つの『小』+こころづかい
- 1.小人数:会食は極力小人数で
- 2.小一時間:できれば小一時間程度に収める
- 3.小声:小声で楽しむ
- 4.小皿:お料理は小皿に分ける
- 5.小まめ:小まめにマスク、換気、消毒を行う
小人数、小一時間、小声。小皿に料理をわけて、小まめなマスクや換気、消毒を。医療従事者の方への心遣いです。
オンライン飲食予約サイト経由で、期間中に飲食店を予約・来店した消費者に対し、飲食店で使えるポイント等を付与(最大一人あたり1000円分)。登録飲食店で使えるプレミアム付食事券(2割相当分の割引等)を発行。
引用元
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001339698.pdf
Go To Eatキャンペーンの開始時期
2020年7月23日現在の情報です。
Go To キャンペーンは4つのキャンペーンから構成されています。本来日本政府は、4つのキャンペーンを1つの事業者に委託する予定でしたが、キャンペーン毎に委託をすることに急遽変更されました。この影響によりキャンペーンの開始が遅れてしまい、Go To Eatキャンペーンは、2020年7月21日〜8月7日まで登録飲食店の公募を行い、8月下旬以降に準備ができた地域から実施する予定とされています。
オンライン予約によるポイント還元については現在未定です。
Go To Eatキャンペーンは、農林水産省による政策で、新型コロナウイルス感染感染拡大に伴う外出自粛などで売り上げが落ち込んだ飲食業者に向けて行う、官民一体型の需要喚起策です。
Go To Eatキャンペーンの内容
キャンペーンの主な内容は大きく分けて2つです。
一つ目は、オンライン予約サイトにて予約来店した方へ次回に使える1人最大1,000円分(昼食500円、夕食で千円付与)のポイントを付与する事です。
二つ目は、地域内の登録店舗で使える25%のプレミアムを付けた食事券を発行する事です。(購入額に25%上乗せした金額分を使える)
Go To Eatキャンペーン(プレミアム付食事券の購入方法)
プレミアム付食事券は、それぞれの地域の登録飲食店で代金の代わりに利用することができる食事券で、購入金額の25%が上乗せされます。
(7月23日現在、販売窓口、使用できる登録飲食店は発表はありません)
例えば
10,000円分の商品券を購入すると12,500円分の食事券としてつかえる。
(1回に購入できる上限額は20,000円(25,000円分))
です。
プレミアム付食事券はそれぞれの地域の販売窓口で販売されます。
- 販売期限は2021年1月末まで
- 使用有効期限は2021年3月末まで
プレミアム付食事券の注意点
食事券を利用した場合はおつりが出ません。
Go To Eatキャンペーンの予算
Go Toキャンペーン全体の事業規模は1兆6794億円で、Go To Eatキャンペーンの事業規模は約2,003億円と割り振られており、委託費が上限469億円、プレミアム付き食事券事業に767億円、オンライン飲食予約事業に767億円と予算が組まれています。
Go Toイベント
チケット会社経由で、期間中のイベント・エンターテイメントのチケットを購入した消費者に対し、割引・クーポン等を付与(2割相当分)。
引用元
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001339698.pdf
Go To商店街
ポイント等付与 商店街等によるキャンペーン期間中のイベント開催、プロモーション、観光商品開発等の実施。
引用元
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001339698.pdf