ランニングシューズ〜ナイキ厚底シューズ〜
マラソン大会で厚底の靴が流行ってます。
昨年(2019年)の箱根駅伝、ニューイヤー駅伝、各地のマラソン大会で、ナイキズームXヴェイパーフライネクスト%を多くのランナーが履いていました。今年(2020年)の箱根駅伝、ニューイヤー駅伝でも昨年以上に多くのランナーが、ナイキズームXヴェイパーフライネクスト%を履いていました。
ナイキズームXヴェイパーフライネクスト%と言われてもわかりづらいかもしれませんが、マラソン大会や駅伝をテレビで見ると、ピンクの靴、グリーンの靴、左右違う色の靴を履いたランナーが多くいることに気付くはずです。この、グリーン、ピンク、オレンジ×グリーンの靴がナイキズームXヴェイパーフライネクスト%です。
色(ヴェイパーフライネクスト%)
ヴェイパーフライネクスト%は2020年1月現在、3色のもでるがあります。
グリーン、ピンク、左足オレンジ×右足グリーンの3色です。
グリーンは、初代の靴で、2019年4月に発売されました。
ピンクは、2019年9月にMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に合わせて発売されました。
左足オレンジ×右足グリーンは、2019年12月に駅伝シーズンに向けてEKDEN PACKとして発売されました。
これら3色の靴は、色が異なるというだけで性能に差はありません。
特徴(ヴェイパーフライネクスト%)
世界陸連による使用制限される?されない?
ズームXヴェイパーフライネクスト%を履いたマラソン選手や箱根駅伝を走った選手などが好記録を出しています。世界陸連がこの厚底の靴などに対して、競技用シューズの底の厚さとカーボンファイバー製ソールの使用を制限する新規則を設けるのではないかと報道がされています。
2020年1月15日にイギリスの新聞「テレグラフ」「タイムズ」「デイリーメール」などが「ナイキ社の厚底シューズが国際陸連によって禁止となる可能性が高い」との記事により、厚底の靴が規制されてうといわれています。世界陸連はシューズに関して調査をし始めたようです。まだ規制、禁止でなく調査をし始めたとのことのようです。
東京オリンピックまで半年余りとなった時にとんでもない規制ができてしまうとしたら、選手への負担が大きくなってしまいそうです。
使用制限される
国際陸連の「競技に使用されるシューズはすべてのランナーが合理的に利用可能でなければならず、不公平なサポートや利点を提供するものであってはいけない」とある規則に抵触するため規制される可能性がある。これは、スポンサー契約の縛りなどによる他社の靴を履けない不公平なのか、ミッドソールに使われている反発力のあるスプーン状のカーボンプレートそのものなのか、不公平を理由で規制、禁止されるのでしょうか。
使用制限されない
このナイキの厚底シューズは約3万円で市販されており、決して安い物ではありませんが、誰でも購入することはできます。また、厚底の靴のメリットの一つに足が保護される事もありランナーへ好影響をもたらしていると思います。個々のランナー間で不公平となるものではないのではないでしょうか。陸上短距離競技、トラックでは、ピンのついたスパイクを履くのは良くて厚底はダメはなにかおかしいのかなと感じました。
(細かな技術とかによるものではあると思いますが、一般市民ランナーとしての個人的な感想です。)
規制についての結論
World Athletics(ワールドアスレティックス)のよる発表
2020年1月30日に、World Athleticsから新しいレギュレーションが発表されました。
結論は、
現行の“ヴェイパーフライネクスト%”は規制されない
という結果となりました。市販商品であるため、訴訟の時間・費用を考えて現実的には妥当な決定であったと思います。
ヴェイパーフライネクスト% の決定事項
- プロトタイプのレースでの使用禁止
- カスタムも医療的な問題など理由がない場合プロトタイプと見なされる
- スタックハイト40mm以内、プレートは1枚のみOK
- 店頭、通販で購入でき、発売から4ヶ月経ったもの
- シューズがすべての人に公開されていること
となっています。
ヴェイパーフライネクスト% は、市販品であり選手が本来持つ実力を競い合うことができる靴の基準になりました。そのため、ロングディスタンスレースシューズのスタンダードと言う位置づけとなりました。今後、他のメーカーも厚底に力を入れ始めるのではないでしょうか。
4月30日以降はプロトタイプは公式レースでは使用できないので、東京オリンピックでは使用するには、 4月30日 以前に店頭や通販で販売されている市販品でなければなりません。
世界陸連によるシューズの規制に関する新ルール
2022年1月より施行されるルールは、アマチュアクラブや学校、大学、マスターズレベルの競技会に適用されないとされました。
2022年1月より施行されるルールは、
また、2024年11月1日からはトラック種目ならびにフィールド種目で使用できるシューズについての規制も新しくなります。
トラック種目、フィールド種目の靴底の厚さは20mmまでと簡素化され、ロード種目には40mm、クロスカントリー種目はスパイクの場合25mm、スパイク以外は40mmまでと規制されます。ンシング/インテリジェントテクノロジーの搭載されたシューズは規制の対象となります。クニカルルール6.4.4の規定に沿った心拍数や走行距離、ストライドモニターの着用は規制の対象とはなりません。
靴のチェックは競技後とですが、メジャーマラソン等では事前のチェックが行われます。